FACT FULNESS

ビルゲイツが大絶賛した「FACT FULNESS」という本を読んでみたので簡単に要約してみることにした。

 

まずFACT FULNESSは一言でいうと「事実に基づく世界の見方」という意味。

 

そして副題が「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」であるため、10個の本能をテーマに書かれている。

 

つまり「思い込みだけで決めつけるのはやめて、事実に基づいた見方で世界を見る習慣をつけよう」といった内容。

 

中身を紹介する前にこれを見てくれた人に2つの質問をあげたい。

 

1.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどう変わったでしょう?

A.約2倍  B.あまり変わってない  C.半分になった

 

2.15歳未満の子供は、現在世界に約20億人います。国連の予測によると2100年に子供の数は約何人になるでしょう?

A.40億人  B.30億人  C.20億人

 

この問題は冒頭にある世界の変化の常識に関する三択質問13個のうちの2つ。

 

簡単な問題に見えるかもしれないけど、多分見てくれた人の7割以上が間違ってると思う。

 

答えはどちらもC。

おそらく間違えた人は日頃のメディアによる情報で世界が悪くなっていってると思っているだろうが、実際世界は良くなっている。(自分も間違えた)

 

もちろん悪くなっている部分もあるけど、少なくとも全てが悪くなっているわけではない。むしろ良くなっていることの方が多い。

 

このように現代の人々は10個の本能により様々な勘違いを起こしているが、それらを抑えるための対策もある。

 

それぞれ見ていくと、

①分断本能

西洋諸国や日本は先進国、それ以外は途上国といった偏った二項対立を求める本能。

抑えるためには:話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。大半の人がどこにいるか探すこと。

・「平均の比較」に注意する

・「極端な数字の比較」に注意する

・「上からの景色」であることを思い出す

 

②ネガティブ本能

上にあげた世界はただ悪くなっているなどデータを見らず消極的な考えを勝手にしてしまう本能。

抑えるには:ネガティブなニュースが多いことに気づくこと。

・「悪い」と「良くなっている」は両立する

・良い出来事はニュースになりにくい

・ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい

・悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない

・美化された過去に気をつける。

 

③直線本能

「今後世界の人口はひたすら増え続ける。なぜならグラフを見ると直線的に毎年増え続けているから」という錯覚。

抑えるには:「グラフは真っ直ぐになるだろう」という思い込みに気づく。実際は直線のグラフは希少。

・なんでも直線のグラフに当てはめない。

 

④恐怖本能

メディアにより人間が恐怖を感じる「身体的な危害」「拘束」「毒」のいずれかが刺激され、「世界は危険」と思ってしまうこと。

抑えるには:「恐ろしいものには自然と目がいってしまう」ことに気づくこと。リスクを正しく計算すること。

・世界は恐ろしいと思う前に現実を見る

・リスクは危険度と頻度=質✖️量

・行動する前に落ち着く

 

⑤過大視本能

ただ1つの数字がとても重要であるかのように勘違いしてしまうこと。

抑えるためには:↑に気づくこと。現在と過去のデータを比較したり割り算をする。

・80・20ルールを使う。

 

⑥パターン化本能

「ひとつの例がすべてに当てはまる」と思い込むこと。同じグループの物や人はすべて似通っていると思い込んでしまう。

抑えるためには:1つの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたらそれに気づく。分類を疑う。

・同じ集団の中にある違いを探す

・違う集団のあいだの共通項を探す

・違う集団のあいだの違いを探す

過半数に気をつける

・強烈なイメージに注意する

・自分以外はアホだと決めつけない

 

⑦宿命本能

「アフリカはこれ以上経済発展しない」など、持って生まれた宿命によって今後の行方があらかじめ決まっているという思い込み。

抑えるには:いろんなものが変わらないように見えるのは変化がゆっくり少しずつ起きているからだと気づく

・小さな進歩を追いかける

・知識をアップデートする

・おじいさんやおばあさんに話を聞く

・文化が変わった例を集める

 

⑧単純化本能

世の中の様々な問題にひとつの原因とひとつの解答を当てはめてしまう、世界はひとつの切り口で理解できるという傾向。

抑えるには:ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知ること。なんでもトンカチで叩くのではなく、様々な道具の入った工具箱を準備する。

・自分の考え方を検証する

・知ったかぶりはやめる

・やったやたらとトンカチを振り回すのはやめる

・数字は大切だが、数字だけに頼ってはいけない

・単純なものの見方と単純な答えには警戒する

 

⑨犯人探し本能

何か悪いことが起きた時、単純な理由を見つけたくなったり、誰かを責めれば物事は解決するという思い込み。

抑えるには:誰かが見せしめとばかりに責められていたらそれに気づくこと

・犯人ではなく原因を探す

・ヒーローではなく、社会を機能させている仕組みに目を向ける

 

⑩焦り本能

「今すぐ決めないと大変なことになる」と感じて焦ってしまう傾向。

抑えるには:「今すぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと

焦り本能を抑えるには小さな一歩を重ねる

・深呼吸する

・データにこだわる

・占い師に気をつける

・過激な対策に注意する

 

以上が様々な思い込みを起こす10個の本能である。

 

具体例を書くと長くなってしまうため要点しか書かなかったが、本に書かれていた具体例がすべて著者の経験談だったことからとてもわかりやすかった。

 

例えば恐怖本能では床に散らばった血糊を血と思い込み間違えた処方をしようとしてしまった筆者の経験談、パターン化本能では実際の写真を使用して様々な国の歯ブラシやベッドなどを使ってわかりやすく説明されている。

 

これを読めば自分がどれだけ事実と違ったことを思い込んでいたのかわかるし、そしてしっかりと正しいデータを探したり、現在と過去のデータを比較することなどの重要性を学ぶことができる。

 

個人的には焦り本能は就活時の天敵と感じているし、実際自分もそうだった。

 

企業の面接に落ちまくって、焦ってしまったために自分のやりたいことを勝手に作り上げてしまっていろんな企業を受けて結局ミスマッチを起こすという悪循環に陥ってしまっていた。

 

今も将来の不安はあるが、「やりたい選択肢が多すぎて1つに絞れない」という感じはしているため、日々自分の興味ある分野の本を読んで学んだり、いろんな価値観に触れていけばそのうち自分の行くべき道も見つかると信じてる。

 

焦ってもしょうがない。将来はなんとかなると信じてる。